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マインドフルネスで姿勢を改善

前回、姿勢の正しさのメリットを述べました。 姿勢良いと長時間練習できる さて正しい姿勢は様々な方法がありますが、今回は姿勢を評価・修正する方法です。 『マインドフルネスのボディスキャン』の楽器演奏への応用です。 マインドフルネスのボディスキャンという技術をヒントに姿勢や奏法の修正する方法を紹介します。 ボディスキャンについて、簡単に触れます。 まずは楽器無しの状態で、椅子に楽な姿勢で座って目を瞑ります。 感覚を自分の身体に集中して、まず、足、足首、ふくらはぎ、膝、、と下半身から、お腹、胸、肩、左手、右手、首、顔、頭、とゆっくり、まるで足先から全身をCTスキャンをするように、自分の身体を観察していきます。 痛いところ、力が入り過ぎているところ、かゆいところ、いろいろな感覚を観察して身体を確認していきます。これがボディスキャンです。 このボディスキャンを演奏している時に行うのです。 姿勢が保てているか?無駄なところに余計な力が入っていないか?観察しながら姿勢を直したり、力を抜いていきます。 私は本番中にボディスキャンを行いました。 すると、全く気が付かなかったのですが、本番中、背中や肩にガチガチに力が入っていました。 そこで、次の演奏会から曲間で身体の力を抜くように意識(意識だけでは忘れてしまうので、譜面に書きました。)しました。 すると、最初は演奏会後の疲れ感がなくなり、打ち上げで元気になりました。 さらに脱力に慣れてくると、2時間の演奏会で疲れることがなくなり、最後まで集中力が保つことができ、緊張も和らぎ、 特に音が良く響くようになりました。 プロ演奏家のソロリサイタルなどを見に行くと、1時間以上1人でずっと演奏しているのに、最後まで疲れをみせず集中力を保って演奏されているのを見ると、脱力など身体のコントロールは大切なんだと思わされます。

姿勢良いと長時間練習できる

 姿勢を良くすることのメリットはたくさんあります。 その中で直接音楽に繋がらないかも知れませんが大切なこととして、「長時間練習しても、身体が疲れにくい、身体に負担がかかりにくい」があります。 吹奏楽はどの楽器も重かったり持ちにくかったりで、集中して長時間練習してしまうと身体を壊しかねません。 良い姿勢は最初は余計に疲れてしまいますが、姿勢を保つ最低限の力以外を脱力することをマスターすれば、だいぶ疲れが減らせます。 姿勢を治しても短期的には音が良くならないため、スルーしがちですが、長期的に見て姿勢良く演奏することは、音も良くなる第一歩になります。 まずは良い姿勢をキープして、楽しくたくさん練習して、演奏を楽しむところからスタートしましょう!

音程ばかり注意する弊害

音程が合っていない時に、その音をオルガンなど鳴らして合わせる練習や、チューナーを見て合わせる練習が多いと思います。 しかし、これはデメリットが多く、一音一音での吹き方やアンブシュアを変えてしまい、フレーズ感がない演奏になりがち。 また、音程にビクビクして周りを聞いてから吹くことで、周りと遅れてしまったり、音が周りより小さくなってしまうことも。 音程を合わせることは、実は難しく根が深い問題ですが、合っていないことが分かりやすい(音楽表現や音色よりわかりやすい)ため、取り上げられ、その音だけ合わせる事例が多いのだと思います。 例えると、まるで肩こりに近く、肩が痛いため、とりあえず肩をマッサージしますが、原因は肩甲骨や腰にあったりします。痛いところだけしか見えなくて、根本的には治らないのです。 音程は直すために、地道にフレーズの反復練習や、ソルフェージュ、音階練習をしないと、バンド音がどんどん悪くなっていくことが多いのです。

技術の言語化

アマチュアは週末の練習だけで上達しないといけません。毎日練習できるプロとは方法がそもそも異なります。 週末の練習で上達した感覚も、平日を生きると忘れてしまう、戻らない、できたことが再現できなくなることが多いのが事実です。 そんな方には是非『言語化』をおすすめ。 練習で上達したこと、掴んだ感覚を、なんでも良いので、言語化して文字にして記録して残します。 例えば、アンブシュアで下顎を少し下げたら良い音が出た。低音を聴きながら吹くとハーモニーが掴みやすい。ここの四分音符は短めに吹く。光り輝くイメージを持って吹く。などなど。 できる限り細かく具体的に記録しておきます。 言語化しておくと、スランプやブランクなどがあっても、演奏方法を思い出すヒントになり、リカバリーも早くなります。また、誰かに教える立場になる時にも言葉で説明できるようになります。 感覚を言語化すると、再現性が高くなり、それはあなたの宝物になります。